京都には縁結びの神様が集まってる?
島根県の出雲大社をはじめ、全国津々浦々「縁結びの神様」はいらっしゃいますが、実は京都には人気縁結び神社が集結しています。
有名なところでは、洛北では、貴船神社、上賀茂神社(片山御子神社)、下鴨神社(相生社)、今宮神社。洛西のほうでは、野宮神社、車折神社などが人気です。
とりわけ私の地元でもある祇園東山エリアには、半径わずか約500mの範囲に有名な「縁結び」の寺社が集まっていますので、縁結びのお参りに遠方からいらっしゃる方も多いです。
なかなかこれだけ濃厚なの縁結びパワースポットはないので、せっかく京都へいらしたら、縁結びのご利益をしっかりいただいて帰りましょう。
縁結び神社以外にも、清水寺をはじめ、ねねの道でも有名な高台寺、坂本龍馬と中岡慎太郎が眠る霊山護国神社など、有名な神社仏閣がたくさんあります。
国内外からの観光客が絶えない人気のスポットではあるのですが、とりわけ良縁を願う独身女性にとっては、最強のパワースポットとなっていますので、紹介していきたいと思います。
祇園東山エリア(洛東)の縁結び神社【絶対おすすめ!】参拝コース
縁結びの神社仏閣とはいえ、それぞれの社寺には縁結びの特徴がありますので、その参拝の順序は重要だと考えています。
歩く距離を短くしたいなら、「地主神社(清水寺)」から産寧坂を下りて、八坂の塔のそばにある「八坂庚申堂」、そして「安井金毘羅宮」のコースが最短距離となりますが、良縁をいただくには順序があります。
- 安井金毘羅宮で、まずこれまでの悪縁を切り良縁をお願いする
- 八坂庚申堂で、腹をくくって「くくり猿」に良縁を託す
- 地主神社で、良縁を祈願しつつ「恋占いの石」で今後の恋活方針を占う
- 大国主社(八坂神社)で、さらに良縁を祈念する
- 美御前社(八坂神社)で、「美容水」にて美人になれるようお願いする
祇園界隈なら、京都らしい雰囲気のある老舗がたくさんあります。
時間のない方は、1~3の3社詣りでもよいかと思います。
京都駅からの地主神社(清水寺)・ 安井金毘羅宮・八坂庚申堂・美御前社(八坂神社)へのコース道順
京都への入り口としては、京阪電車や阪急電車の利用もありますが、もっとも多いと思われるJR京都駅からのアクセスでご案内します。
写真は平日午後出発のコース案内です。
京都駅から市バスに乗ろう!
京都駅の中央口を出て京都タワー方向に一番近いバス停が「D1」「D2」乗り場です。
ちなみにタクシー乗り場は、このバス停の手前を右手に進むとあります。
>>京都駅前 バス乗り場案内はこちら
洛バスは観光地への急行バスです
D1とD2はほぼ同じ方面行きのバスが来るのですが、「D1」のほうは「洛バス100」といって、観光地のバス停だけに止まる急行バスなので、こちらのほうが便利です。
ただこのバスは、「前乗り後ろ降り」と普通のバスと乗り降り口が反対になっているので気をつけましょう。
ちなみに洛バスは3系統あります。
100系統(赤い路線:洛東エリア)は京都駅→清水寺→八坂神社→平安神宮→銀閣寺方面。
101系統(緑色線:洛中エリア)は京都駅→二条城→北野天満宮→金閣寺方面。
102系統(黄色線:洛北エリア)は北大路バスターミナル(地下鉄北大路駅)→大徳寺→金閣寺→銀閣寺方面。
>>京都市交通局 洛バス路線図はこちら
一日乗車券(大人600円)も使えます。また地下鉄も乗れる「地下鉄・バス一日券」(大人900円)もあります。観光シーズンはバスは渋滞することが多いので、地下鉄も使って時間のムダなく観光していただきたいものです。
安井金毘羅宮は「清水道」で下車
最初の安井金毘羅宮は「清水道」で下車しましょう。(洛バス100以外の普通のバスなら「東山安井」でもOKです)
京都駅からは通常15~20分くらいで着きます。
バスを降りたらバスの進行方向と同じ方向へ約50m 2つ目の信号を渡ったところに安い金毘羅宮があります。
安井金毘羅宮では縁切り縁結びをお願いしましょう
八坂庚申堂は安井金毘羅宮から歩いてすぐです
無事「悪縁」が切れたら、次は「八坂庚申堂」をお参りしましょう。徒歩5分くらいです。
安井金毘羅宮を出たら、東山通り(東大路)を反対側へ渡って右手に進みます。ちょうど降りたバス停の向かい側を目指します。
八坂の塔が目印です。
八坂通り(夢見坂)を左に曲がって登っていきます。正面い八坂の塔が見えます。小さな道なので通り過ぎないよう注意しましょう。
夢見坂にはカフェやスイーツのお店もあります
夢見坂はひと昔前までは、豆腐屋や酒屋などが立ち並ぶ地元の商店街だったのですが、最近ではおしゃれなスイーツの店やカフェなどが軒を連ねるようになりました。
八坂庚申堂はインスタ映えする縁結びパワースポット
夢見坂を約100mほど坂を上ったら、八坂の塔の手前右側に八坂庚申堂があります。
八坂庚申堂では「我慢をひとつ」くくり猿に約束しましょう
こちらの庚申堂では、「腹をくくって」一つ我慢する代わりに願いを聞いてくださるということです。
結婚の条件が多すぎてお相手が見つからないというのもよくある話で、欲が多いとなかなか願いはかなえられません。
「くくり猿」を奉納して、余計な欲望が湧かないよう心もコントロールしましょう。
ちなみに「くくり猿」とは手足を縛られて、欲望のままに動けない様子を表しているとか。
好みの色のものを選んで願い事などを書いて、お堂につるして奉納します。遠方の方は、現金書留でもお受けしてくださるそうです。
一つ我慢するのに、お助けグッズもありました。このシールを我慢するものに貼っておきましょう。我慢じゃ~!
八坂庚申堂から地主神社までは坂道が続きます
八坂庚申堂を出て右手の八坂の塔の方向へ進むと、「二年坂」方面へと行けます。
少しまで間では、とても静かな道でしたが、いまでは「Wire Arts (針金自転車)」で有名な針金細工のHappy Bicyclesがあったり、レンタル着物の店があったりと、なかなかにぎやかです。
地味に坂道なので、がんばって!
さらにまっすぐ進むと「二年坂(二寧坂)」にたどり着きます。休日なら、いつも「ちりめん山椒」の味見をさせてくれます。おいしいです。
この角を左に曲がれば「二年坂」で、高台寺や坂本龍馬が眠る京都霊山護国神社はこちらですが、目指す地主神社は道なりに右への三年坂(産寧坂)方面です。
阿闍梨餅 売り切れが心配ならここでも買えます
三年坂の途中に阿闍梨餅の清水産寧坂店があるのです。
ただしくは、阿闍梨餅本舗 満月。
京都駅の中の売店にもあるのですが、夕方には売り切れになることが多いそうです。
心配な方はこちらでどうぞ。
余談ですが、左京区の本店に行けば、あたたかいできたての阿闍梨餅が食べられます。
駐車場もあるので、阿闍梨餅好きの方はどうぞ。
ただ私的には、冷めたほうがモッチリ感が楽しめるので好きです。
七味家の山椒は是非京都のお土産に
「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げあげられましたが、京都府民京都市民は、山椒好き。
うどん、そば、丼には、七味よりも山椒がお好みです。とりわけこちらの山椒は山椒感が際立っているので好まれています。
うどん出汁で七味や山椒の試食をさせてくれるので、ぜひ立ち寄ってみてください。軽くて小さく日持ちするので、よく京都土産に使わせてもらっています。
七味家さんは、ちょうど三年坂の角にあります。
五条坂から歩いてきたり、観光バスで来られると、ここからが清水寺の参道となります。
地主神社へは清水寺を目標に歩いていきましょう
産寧坂(三年)を左に曲がると参道が続きます。
途中にはお土産物屋さんが軒を連ねていますが、最近ではマールブランシュのような新しいショップもお目見えしています。
産寧坂の七味家さんより5分くらいで清水寺に到着します。
平日の午後でしたが、桜がまだ咲いていたので人出も多かったようです。外国人観光客が目立ちました。
地主神社は清水の境内にあります
地主神社は清水寺の境内、「清水の舞台」の裏側にあります。ちょうど舞台の拝観をした出口のすぐ左側にあります。
多くの方が舞台を拝観して地主神社に行かれるようです。
清水寺を参拝したい方は人の流れに沿って進めば問題ありません。
しかし地主神社だけに用事のある方は、この流れに沿って進むと拝観料400円が必要となります。
山門の石段を上がらず、右手へと進むと清水の舞台を通らずに地主神社まで行くことができます。
観光順路とは逆に進むことになります。
ところが、以前伺った際まではなかったのですが、このような看板がありました。
おそらく急に増えたインバウンドの観光客への配慮なのでしょう。
清水寺 音羽の滝にある縁結びのご利益とは
清水の舞台の真下を進むと、正面に音羽の滝が現れます。
このように3条の細い滝になって、湧水が流れ落ちてきます。
これらの滝の水を飲むと、ご利益があって、以前は向かって左から「学業成就」「恋愛成就」「延命長寿」がそれぞれの滝にあるとされていました。
すくなくとも20年位前までは、そう聞いてました。
しかし最近では、この3つのご利益はあまり言われることがなくなり、かわりにこのように「延命長寿水」として、いずれの滝も「諸願成就」とされるようになりました。
察するにその理由は、中央の「恋愛成就」に並ぶ方が増え、行列が渋滞するようになったからではないかと思います。
縁結びでここを訪れた方は、こっそり中央の水をいただきましょう。
音羽の滝のご本尊は大日如来の化身である不動明王です。
ご霊水をいただく前に必ずお参りしましょう。
このように長い柄杓で霊水をいただきます。
ここでは、口に含んだ水は吐き出さずに飲みましょう。
音羽の滝を出て右手に見えるのが急な石段です。この石段を上がったところに地主神社はあります。
こちらの石段も原則下りの一方通行になったようです。
地主神社に到着しました
地主神社といえば、縁結びのご利益がある「恋占いの石」が有名です。
目を閉じて石から石まで(約10m)をたどり着ければ、恋愛成就できるという占いです。
一度でたどりつければ恋愛成就は早くやってきて、二度三度となるに従い恋愛成就も遅れ、また人にアドバイスを受けた時には人の助けを借りてれない恋愛成就すると言われます。
ぼーっと歩いていると、占い中の人とぶつかるので、できるだけ注意してあげてください。
占い中にぶつかった場合は、恋愛成就になにか困難が待ち受けているのだろうか・・・。
八坂神社の中の大国社と美御前社を目指しましょう
地主神社までの3社でもご利益がいただけるのですが、最後は八坂神社内の美御前社をお参りして美人になりたい。
美容の神様で知られる美御前社の美容水を顔に塗って美人祈願して締めくくりましょう。
また八坂神社にも、大国主大神をまつる神社、大国主社がありますので、こちらも参拝しておきましょう。
そこまでのコースには2種類あります。
一つは、もう一度「参寧坂」と「二年坂」を降りて、「ねねの道」を通って、八坂神社南門まで歩くコース。
下河原を歩けば、親子丼で有名な「ひさご」さんがあります。
実はこちらの南門までの道が表参道で、南門の両側には「二軒茶屋」とよばれた茶店がありました。いまでは、その一方の「柏屋」の流れを継ぐ「中村楼」が残っています。
豆腐田楽が名物です。
もう一つは、「清水坂」か「茶碗坂」を降りて、五条坂のバス停から市バスに乗るコース。
清水への道は終日このように渋滞しているので、マイカーでの清水寺参拝はNGです。駐車場も少ないです。
特にこの五条坂から祇園石段下(八坂神社西門)までの南向は、京都で最も渋滞する場所で、観光シーズンには「徒歩」が最も早いという道路となります。
わずか2kmの距離を2時間かかったという話も聞くくらい渋滞するので、マイカーは絶対にやめましょう。
しかし北向はさほど渋滞しないので、道が空いていれば、5分とかからず「祇園」に到着します。
大国主社は八坂神社の本殿の西側にあります
ちょうど八坂神社本殿の向かって左手(西側)には大国主社があります。
大国主社には縁結びの神様である大国主大神が祀られています。
八坂神社は素戔男尊(スサノウノミコト)が主祭神ですが、この大国主大神は素戔男尊の六世の孫とも七世の孫とも息子ともされている子孫なので縁も深いものがあります。
季節を問わず、たくさんの人がお参り来られています。
鳥居前には大国主大神と白兎の石像があります。
こちらも絵馬はハート形でした。
本殿前の神楽殿では、結婚式が行われていました。
縁結び的には、吉兆かも。
本殿の右手(東側)には、美御前社(うつくしごぜんしゃ)がります。
こちらは、八坂神社のご祭神である素戔嗚尊(すさのをのみこと)の剣より生まれたといわれる宗像三女神が祀られています。
なかでも、とりわけ美人といわれたのが市杵島比売命です。こちらもお参りして女子力をアップさせましょう。
鳥居の横には、美容水と呼ばれる神水が湧きだしています。
数滴とって肌に塗ると、肌はもちろん心の内面からも美人になれるといわれています。
ただし飲用できませんので、飲んではいけません。
ここまでで約3時間です。歩く距離は2~3キロ程度ですが、坂道が多いので、けっこう歩いた感は感じるはずです。
ほかにもおすすの縁結び神社は、五条坂近くの陶器神社と呼ばれている若宮八幡宮社や五条河原町下がる(南へ進む)の市比賣神社(いちひめ神社)があります。
とくに市比賣神社(いちひめ神社)は美御前社と同じく、宗像宗像三女神が祀らてており、女性の守り神とされています。
老若を問わず女性全ての願い事にご利益があります。特に「女人厄除け」の神として厄除け女性の参拝者が全国から絶えないそうです。
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